権限美しい時代へ
“改ざんされない”ブロックチェーン技術に陰りか--「モナコイン」でハッキング被害https://japan.cnet.com/article/35119425/ 一般的には、ブロックチェーン=安全 というイメージだったが、なんと、ブロックチェーンが破られる事件が起きた。 自分はITのド素人だが、今回の事件が重大な意味を持つ事件なのは解る。今回の件で、仮想通貨で懸念されるリスクが一つ増えた事になる。 ①ユーザーのパソコン・スマホのハッキング ②取引所のハッキング ③マイナーとしての 「Proof of Work」攻撃 <今回増えたリスク 例えば、量子コンピューターをカスタマイズすれば、驚異的なハッシュパワー(処理能力)を使えるので、ビットコインの盗み取りも可能になる、という観測もある。 Monacoin Projectの公式アカウントでは、「PoWコインである以上避けられない問題でもあるので、PoS等への移行も視野に入れていく必要があると考えています」と述べている。PoS(Proof of Stake)は、ブロックチェーンに最新のブロックを生成する権限を、ハッシュパワーから資産量に変更したアルゴリズムで、資産量が多いノードほど計算量が少なくなる。 ハッシュパワーが必要となるPoWと異なり、PoSではマイニングにかかる消費電力を抑えることができるほか、チェーンを改ざんするには相当数の仮想通貨を所持する必要があり、もし攻撃した場合でも、自らが保有する資産が減ってしまうため、高い改ざん耐性を持つ。 しかし、仮想通貨所持量でマイニング権限が決まる仕組みだと、大資本が操れてしまう。PoWとPoSを組み合わせた方が良いかもしれない。 今回の事件で、仮想通貨はさらに安全性を高めて進化するだろう。今は、まだまだ黎明期なんだと思う。だから、現時点の仮想通貨は、5年後は陳腐化しているかもしれない。