戦後 うれしいを、つぎつぎと
政次死す! 「おんな城主 直虎」岡本プロデューサーが語る“衝撃の最期”の真相
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処刑のシーンは、政次と直虎が、「裏切った家老」「裏切られた城主」という形をお互いに演じあう。「日の本一のひきょう者と未来永劫語り継いでやる」などと、互いを罵り合あっているように見えて、実は裏返しで「誓いの言葉」のようになっている、何とも言えないラブシーンになっています。何かにこだわって撮るというよりは、2人の真剣勝負を、ただただ正面からとらえるという、そういう演出であり見せ方だったと思います。
脚本の森下佳子さんも「こうしよう」と考えて、理屈の上で、あの(処刑の)シーンを決めたわけではないと思います。森下さんの中で2人の関係を紡いで、積み重ねていったらこうなってしまった。政次最期のシーンについて、森下さんと事前にそこまで細かくは打ち合わせをしていなかったんですが、私も森下さんも「処刑場に行って、直虎がお経をあげる」とかかな、と思っていました。でも、書いているうちにああいう形になったそうで。ある日の夜に初稿が私のところに送られてきて、読んだ後、大泣きしてしまい……。その後、急激に眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまいました。これは受け止めきれない、と。
正直、日曜午後8時の大河ドラマで「ここまでやっていいのか」という、バランスを取る気持ちがゼロではありませんでした。主人公にこんな業を背負わせるのか、と。でも、いつもは淡々と仕事をこなしているスタッフが、台本を読んだ後わざわざ私のところに「これはすごい」と何人も感想を言いに来たんです。その反応を見て、「ならば、この形でまっとうしてもらおうか」と思いました。
実は、政次は史実では結婚していて、子どもと共に処刑されているんです。ただ、制作者の身勝手な思いですが、政次には独り身で、直虎を支えていてほしかった。そんな勝手な思いもあり、最後まで独身という設定にしました。
(直虎役の)柴咲さんからは「台本を読んでこんなに衝撃を受けたことはない」と言われました。財前直見さんもちらっと「ものすごい愛の形よね」とおっしゃっていましたね。(高橋)一生さんからは本を読んだ感想自体は聞いていませんが、「『貼りつけにされて、槍で突かれ、血を吐いて死ぬ』なんてシーン、これまで大河ドラマにありましたっけ?」という話をしました。
制作スタッフやキャスト、このドラマに関わる方が、「ちゃんと政次を見送らないと」という気持ちになりました。直虎は、1人では強さを手に入れられなかった。政次と呼吸を合わせて、表と裏、右と左で二人三脚で呼吸を合わせたからこそ、井伊直虎になりえたところがあります。だからこそ、政次の志を生かそうとすると、直虎はああいう見送り方をするしかなかった。究極の愛の形だと思います。
政次は本心を言わず、隠していかないといけないキャラクターですが、(高橋)一生さんの得意とするところかな、と思いました。「ペテロの葬列」(TBSテレビ)、「民王」(テレビ朝日)など、声高に主張はしないけれど、何かを考えてぐっと抑え込む演技が似合う方。秘められたものを表現できる方としても一生さんがぴったりかな、と思っていました。
政次は本音を言わず、思いと行動が裏腹な複雑な人物。どこまで視聴者に伝わるかな、と思っていましたが、見た方が見事に読み取ってくれ、読解力の高さにびっくりしました。もちろん、一生さんの力があってこそですが、見てくれた方とのキャッチボールが、政次というキャラクターを深くしてくれた。幸せな形だったと思います。
第38回の終わりから、菅田将暉さん演じる、直政(虎松)が登場します。つぶれたお家の子が、徳川でどんどん出世していく。その過程で、井伊家と同じような困難を経験しますが、井伊家の知恵が生かされたり……。直虎も、もう一度、理想に向かってむっくりと起き上がる。オープニングのタイトル映像にもありますが、馬に蹴散らかされ、焼かれていったん死に絶えたものが、また春が来て新芽が出てくる。復活の力強さが、見ていただく方への応援メッセージになればいいなと思います。(編集部・市岡ひかり)
※AERAオンライン限定記事
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ソウル市内を走るバス5台に、慰安婦像が乗っているニュースを見たぜ。
このほか、元慰安婦の女性が歌手デビューしたり、
野球の始球式に元慰安婦のおばあさんを起用しようとしたり。
相変わらず、金もうけに必死みたいだな。
日韓の戦後補償は1965年の日韓請求権協定で終結している。
日本側が、韓国政府に総額8億ドル(無償3億ドル、政府借款2億ドル、民間借款3億ドル)を供与することで、両国およびその国民の間の請求権に関する問題が
「完全かつ最終的に解決された」と確認する内容だ。
当時、韓国は「アジアの最貧国の1つ」といわれていたが、国家予算の2・3倍という
巨費を手にしたことで、「漢江の奇跡」といわれる経済復興を果たした。
ベトナム戦争に派兵したことの見返りとして米国から受けた援助も、
韓国発展の大きな要因でもあるよな。
慰安婦問題については、2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的」に解決している。日本政府は合意に基づき、韓国側の財団に10億円を拠出した。
日本の新聞記事によると、合意当時に存命だった元慰安婦47人のうち7割以上が、
財団を通じて1人当たり約1億ウォン(約970万円)を受け取ったらしいじゃないか。
韓国の異常な対応の背景には
「社会保障制度が充実していない」という悲しい現実があるようだ。
年金制度が整備されたのが遅く、高齢者の貧困率や自殺率は高い。
「老人地獄」という言葉もあるようだ。
歴史を政治利用するのではなく、
現在起きている人権問題を解決することが重要です。
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