えっ!あの戦後がこんなに激安!
分野: 政治
評価: 2
日米関係において、戦後の密約によりアメリカから過剰に不当な条件が課せられ続けていることを告発する。
「日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある」とか、「自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」などの取り決めがアメリカとの間の密約で決められていると主張している。二国間の協定が古いものから新しいものに変わる時に、表現は日本の国民に受け入れられるよう一新されるものの、その実質的な内容が変わらないように裏の密約を結ぶことにより条文を補っているというのだ。
確かに引用されている文書には一次文書が多く、その点では元ねたは信頼できそうである。しかし、その引用文書は戦後まもなくに出されたものばかりであり、情報として古い。著者が密約としているのはこの時期のものである。そもそも密約とは何なのか?公式文書に残らない口約束を言っているのか?口約束であれば、それが戦後60~70年の間で保証され続けていると考えるのは無理がある。また、密約が適用される場面で公にさらされ、密約の存在が暴かれることとなるが、かつてそのような事例は聞かない。
自説を断じるにしては説得力に欠けると感じた。
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評価
5:大変面白い、名作
4:かなり面白い
3:普通に面白い
2:あまり面白くない
1:全然面白くない
戦後変身は感動。
戦後、アメリカ主導のGHQが日本人に知られたくない情報が掲載されている本を次々と「焚書」にしていきましたが、ことを示す「」の他に、アメリカ人が書いた本としては珍しく焚書にされたのが「アメリカの鏡・日本」(ヘレン・ミアーズ著)でした。
当時の日本人の視点と西洋人の視点の違いが分かって大変興味深い内容です。特に、内容的に驚くことは書いていないのですが、「日本の本当の罪は、西洋文明の教えを守らなかったことではなく、よく守ったことなのだ」と書いてあります。
日本人は第一次世界対戦後のパリ講和会議で「」を主張して、西欧がやっていた白人だけが投票できるニセの「民主主義」ではなく、有色人種も差別されないで人間扱いされる本当の民主主義を目指して、世界に出て行きました。
なんせ、日本は古代から天皇が稲作を受け継いできて、トップこそが国であり、トップが国民を「宝(おおみたから)」と呼んできた本当の意味での民主主義の国です。
しかし、西欧の列強にとって弱い国や民族を団結させず、啓蒙せず、バラバラな愚民を弱いままにしておいたほうが、乗っ取りは簡単なので、日本人の考え方は西欧諸国にとって非常にやりにくいものでした。(昔は西洋の列強がそれを行ってきましたが、現在では多国籍企業や国際金融勢力とも呼ぶべきものがそれをしています。)
「民が愚民のままでは国を乗っ取られる!」と危機感を感じた日本人は、海外で現地人の教育に力を入れました。西欧諸国は有色人種の現地人を奴隷のようにしかみなしていなかったので、現地人の教育にお金や人材を投入したりしませんでした。むしろ、イギリスなどはインドを植民地にしていた頃に、優秀なインド人の手足を切っていたことは有名です。
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ミアーズは、以下のように書いています。
日本は当然のことながら、アジアの人々に対して、アジアあるいは太平洋地域の領土を併合したり、支配しようという意図あるいは希望は毛頭持っていないと繰り返し宣言していた。日本はただアジアをヨーロッパの支配から自由にしたいだけである。そして、アジアの民がたがいに協力して自分たちの資源と文明を発展させることができるようにしたいのだ、というのが日本の主張だった。
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この中に、中国の革命指導者であった孫文の「三民主義」の中に書いてある一文が引用してありました。
ベルサイユ講和会議で、日本は五大国の一員として席に着いた。日本はアジア問題の代弁者だった。他の諸国は、日本をアジアの「先頭馬」として認め、その提案に耳を傾けた。白色人種にできることは、日本人にもできる。人間は肌の色で異なるが、知性には違いがない。アジアには強い日本があるから、白色人種は日本人もアジアのいかなる人種も見下すことはできない。日本の台頭は日本民族に権威をもたらしただけではなく、アジア全民族の地位を高めた。かつて我々は、ヨーロッパ人がすることは我々にはできないと考えていた。今、我々は日本がヨーロッパから学んだことを見、日本に倣うなら、我々も日本と同じように西洋から学べることを知ったのである。
孫文
日本が江戸時代のペリー来航後、急いで政府を立ち上げ、西洋の文明を取り入れて、瞬く間に西洋の列強に侵略されない国を作ったことで、それまで白人は有色人種を「動物と人間の間」くらいの位置付けでけれど、「原始人扱いしちゃいけないんだ」と西欧社会に思い知らせたのが日本人でした。
ヘレン・ミアーズは、アジアや「後進国」が、西欧の建前である「平等」や「民主主義」から学ぶのではなく、事実から学ぶだろうと述べていますが、以下の大切なこともしっかり書いていてくれていました。
西洋の列強は1899年に治外法権を手放したものの、通商特権をなかなか手放さず、日本が自分の手で関税を管理できるようになったのは1911年である、と述べ、日本が治外法権を外して対等の主権国家として扱ってもらうのに45年かかり、中国の場合は104年かかったことを書いています。
日本は、西欧の搾取と詐欺から抜け出して、「まともな国」(主権国家)として認めてもらい、対等となるまでに45年かかったのです。
日本がアジアの国々に軍の組織の仕方や政府の運営の仕方などを教え、西欧諸国が「いいようにできない国」や地域を増やしてしまうのは、西欧にとって非常に都合が悪いことでした。インドなどの植民地を手放したくなかったイギリスのチャーチル首相はアメリカと日本を戦争させるために画策し、アメリカは日本への石油の輸出をストップして追い込み、大東亜戦争が起きました。
しかし、カルマというのは、巡るものですね…。
最近、イギリスがEU離脱を決めましたが、昔は他国の富を貪っていたこの国はわけなのです。ファラージ議員がEUの脅しに対して、「マフィアのようだ!」と発言したことを書きましたが、過去に自分たちが弱い国々にしていたことと似たようなことを現代になってグローバル勢力にやられているというわけです。
強気だったアメリカも、日本を倒して占領した国とは思えないほど、現在はボロボロです…。もう、グローバル勢力
に食い尽くされて、と申しましょうか…。
しかし、GHQが焚書にした本を読むと、目からウロコがどんどん落ちてきて、がスルスルと解けていきます。
悪い勢力が恐れているのは、日本人が日本人の真実と真価に目覚めることです。それは、私たちが持っている「和」のパワーによってて、それぞれの国を賢く強くさせてしまうからです。
世界が日本人から学びたい理由
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